XJ900の爽快チューン
2012年4月23日 - 2012年第1回ダンロップツーリングステーション@十国峠(復路)
     
 昨日の昼からの雨は朝になっても上がらず。天気予報によると、神奈川県西部あたりでは夕方まで雨が残る可能性ありとのこと。いくらなんでも、夕方までyajiさん宅で雨宿りさせてもらうのは気がひける。ならば、フレックスタイム制のyajiさんの出勤前に出発すべし…と、8時出発を目標に身じたくをした。
 序盤の経路は、昨日大磯に来たときの逆。バイパスを使わず、ひたすら東海道を西に向かう、元旦の箱根駅伝のTVで見慣れたルートだ。渋滞するほどではないが、そこそこ交通量の多かったコクイチも、小田原から先は閑散とし、芦の湖をすぎたあたりの山道では、ついに、前後に1台のクルマも見えなくなった。
 箱根峠から三島までの区間は、距

離にするとわずか20km足らずなのにやたらカーブが多い。それも、大きすぎず小さすぎずの中途半端なRが多く、おまけに延々と、キツすぎず緩すぎずの下り坂が続く。知らず知らずのうちにスピードが乗る、とくに雨の日には危険な道である。
 そんな区間を無事にやり過ごし、三島市内で平坦路に出たときは、正直言ってほっとした。沼津まで来ると雨が上がり、コンビニ駐車場で小休止の後、さらに西へ。富士でバイパスを降りて朝マックをしながら三澤さんに電話をして道順を聞き、11時ごろモトランド三澤に着いた。
 世界中のバイクショップで、今、HPのトップにXJ750Eの写真を載せているのは、ここだけだろう(笑)。そう、 XJ750改レーサーでレース参戦

を続ける三澤永治さんのお店だ。
 三澤さんご本人とは、去年のCP襲撃ツーリングでお会いしているが、お店を訪ねるのは今回が初めて。HPやブログの写真から想像していたのよりも大きく、立派なお店だった。お忙しい時間に不意に訪問したのでゆっくりしている時間はなく、三澤さんとは30分ほど話しただけ。クラブXJ設立に向かって準備を進める…との意志を確認しあって別れた。
 モトランド三澤を出るころに再び雨が降りはじめ、国道1号に入るころには本降りに。 帰りは150号に入らず、富士由比パイパス〜静清バイパス〜藤枝バイパス〜日坂バイパス
…と、コクイチの新道を乗り継いでいく。電光標識を見て駿河南地域に大雨警報が出ているのを知った。
駿河南に続き遠州南にも大雨警報発令中。それにしては雨は弱かったが、風が強く、浜名湖大橋の上はかなりコワかった。
きょろきょろしながら走っていて、クルマのディーラーのショールームに飾られた古いオートバイを発見。近づくとライラックだった。
1970年以前のバイクはよく知らず、機種名は不明。ホンダコレクションホールにあるのと同じ、250ccのLS38かもしれない。
 富士から掛川までのバイパスは、どの区間も渋滞することなく流れていた。晴れなら我慢できない遅さでも、雨の中では追い越そうという気にならず、延々と前車に追従したまま走り続ける。高速道路とは違って標識が見づらい(または無い)のに加え、掛川よりも東は市町村の並び順を覚えていないから、地名を見ても、いったいどのあたりを走っているのかわからない。とにかく、標識の1の文字だけが頼りである。
 何バイパスのどのあたりだったか突然、おしっこがしたくなった。雨の中では、尿意をもよおしてから我慢できなくなるまでのインターバルが短い。困ったことに、このテのバイパスには沿道にコンビニがなく、パーキングエリアも少ない。しかた

がないから次の出口でバイパスを降り、道端の草むらの中で用を済ませた。箱根峠付近に続き、本日2回めの立ちションである(笑)。だれかに見られることは別に何とも思わないが、見た人の気分を考えると、できるだけ人目につかないところでするのがマナーというものだ(笑)。
 すっきりしたところで再びバイパスに乗ると、すぐに掛川の道の駅があった。“立ちションなんかせんでも、すぐ道の駅があったんや…”などと言えるのは、立ちションしたあとだから。さっきは、たとえ1キロ先に道の駅があるとわかってても立ちションしていたに違いない。それほど切迫した状況だったのだ(笑)。
 掛川の道の駅に入った途端、雨が上がって日が差してきた。給油と昼

メシのため、ここから先はバイパスを離れ、旧道を行く。きょろきょろしながら走っていて、最初に見つけたのは、ガソリンスタンドでもメシ屋でもなく、道沿いのショールームに展示されたライラックだった。
 しばらくガラス越しに観察したあと、中に入ってみた。お店の人によると、お客さんから譲ってもらい、外装をレストアしたあと、ずっとここに展示しているそうだ。なるほど程度はよく、すぐにでも動き出しそうな感じである。保管されている環境もよいので、ぜひ、このまま末永く大切にしていただきたいものだ。
 続いて、市街地に入ってすぐのところで給油。350km走って18.27リットルの消費だから19.15km/L。 往路の焼津で給油したときの 17.46km/L
港に着くころには雲ひとつない晴天に。この便にはバイク1台、普通自動車5台しか乗船せず、苦しい経営も納得できる。いつもどおり、シートに毛布を載せてタイダウンを2丁がけし、後輪の前後に“輪留め”の木をかませれば積載完了である。復路はずっとデッキのベンチに座り、おだやかな海と紀伊山地に沈む夕陽を見ながら、初のサンセットクルーズを楽しんだ。
よりマシとはいえ、去年の夏あたりだと軽く25km/Lを超えたような走り方だから、異常と言うしかない。キ
ャブのオーバーホール必須である。
 給油のあとは昼メシだ。出先でのメシ運は良いほうで“こんな感じの店があればいいのにな〜”と思いながら走っていて、そんな感じの店を見つけたことは多い。このとき思い描いていたのはイタリアのバール。そんなもん、あるわきゃね〜よ…なのだが(笑)、なんとなく気が向いて1から外れ、掛川駅のほうに進んでみたら“シャンボールキッチン”というのがあるではないか。
 入ってみると、惣菜も売っているパン屋さんで、店内で食べるのも可
…と、言うことなし! さんざん迷
ったあげく、惣菜はやめにして、蒸

し鶏系のサンドイッチとクロワッサンとアップルパイを買い、それらとコーヒーで、遅い昼メシにした。
 シャンボールキッチン掛川店を出ると、また雨。だがもう雨の中を走るのは慣れっこなので、まったく気にせず1旧道〜袋井バイパス〜磐田バイパス〜浜松バイパス〜浜名バイパス…と“遠州南・大雨警報”の掲示を見ながら西進を続ける。整備されたバイパスのおかげで、たいして飛ばしていないのに、掛川を出て1時間後に42号との分岐に到達した。
 ここに来るまで、その気はまったくなかったのに[←42伊良湖]の標識を見たとたんに“ひょっとすると最終便のフェリーに間に合うかも”
と、急きょXS1100さんに電話をして最終便の出航時刻と運行状況を確認

してもらい「運行してるそうです。17時40分発だから、そこからなら余裕で間に合いますよ」の返事をもら
って伊良湖行きを決定。復路もフェリーのお世話になることにした。
 伊良湖まで20kmの標識をすぎ、16
kmの標識までの間で、急に空が明るくなり、今度こそ完全に晴れた。もう乗り慣れた感のある伊勢湾フェリ
ーではあるが、西行きは7年ぶり3回めだし、サンセットクルーズは初めてである。暮れゆく景色を眺めながらの船旅を終えて鳥羽に上陸したとき、あとまだ2時間ほど走らなき
ゃならないのに“ここまで来れば帰
ってきたも同然”という気がした。
 あとは鳥羽からの走り慣れた道を快走し、午後9時すぎに帰宅。ロングツーリングは無事に終わった。


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