XJ900の爽快チューン
2010年7月19日 - ディスクをフローティングタイプに、キャリパーピストンをアルミ製に交換   
     
 今日は工作教室は休みにして、来るべき復活の日に備えてフロントブレーキの整備をした。 去年の12月9日のダイアリーに書いたように、フロントブレーキディスクを T-MAX用に、キャリパーピストンをB-KING用に交換するのが主目的だ。
 各種の野蛮な工作道具ではなく、最もお気に入りで最もよく使うT型ハンドル(Kokenの3715S)+ボックスソケット(Belzerの7400DM。コーナードライブ(笑)の12ポイント)または六角棒ソケット(Hazetの8801)の組み合わせは、手にしっくりとなじみ、緻密な作業に取り組む気持ちを引き締めてくれる。
 最初にディスクを交換した。こんな作業、 ホイールの脱着も含めて5分でできなきゃメカニック失格なのに、2時間半もかかってしまった。
 ホイール側のディスク当り面の振れをチェックしたり、ディスクを外さないとできない箇所の掃除をしたり、ボルトの汚れを拭き取ったりしていたからで、決して腕の衰えではない…ということにしておこう。
 続いて、キャリパーを分割。フロントフォークに取りつけたままパッドを外し、 4本のキャリパー組み立てボルトを60度緩めて15度戻す…みたいな感じで緩くしておくと、外してからの作業が楽…と、ここをお読みの方には釈迦に説法だったか。
 フォークから外し、分割したキャリパーは、 2008年7月27日のダイアリーに“インターバルは今回と同じ50000km程度で充分そうだ” と書いているように、ピストンを交換するという目的がなければ、キャリパーを分割する必要などまったくないと言ってよい良好な状態だった。
 だから掃除も楽なもの。バケツに入れた水に洗剤を垂らし、そこに放り込んでブラシで簡単に洗い、天日干しで自然乾燥させただけである。
 そして、お楽しみのアルミピストン装着。おっと、その前に重量測定をしたのだった。結果は、アルミの小/大が18.7/24.7グラム、鉄の小/大が56.1/65.2グラムだった。キ
ャリパー当たり155.8、 左右合わせて実に300グラム超の軽量化だ。
 新品のシールとピストンの組み付けには、怪しげなグリスなどは使用せず、 シールの4面を軽く湿らす程度にシリコングリスを塗り、ピストンには何も塗らずに挿入した。
 カシマコートのピストンの滑りやすさは想像以上で、早くレバータッチの改善を味わいたくなってきた。

熱歪みによるジャダー対策という機能的理由で交換したディスクだが、見た目ももう少し変わり映えしてほしかったかも…。

オーバーホールにはまだまだ早いといった状態。しかし、ピストンの摺動面は、部分的に表面処理の層が剥げかけてきている。

カシマコートされたアルミピストン。軽さ/滑りやすさとも、TZ用STDピストンとこれほど大きな差があろうとは思っていなかった。


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY