XJ900の爽快チューン
2011年2月20日 - 案ずるより産むが易し。端子箱内の配線、35本目まで接続   
     
56本中、35本目まで結線を終えた端子箱内の眺め。懐の深いチャンネルのおかげで、束ねた線を通す余裕は充分あった。
 17日に書いた“入らなかったときのこと”は、ちょっとだけ考えて中断し、あとは、それよりも前向きな(笑)、狭い端子箱内に56本の配線を
“何とかして入れ、結線する方法”
について考えることにした。
 で、妙案がひらめいたかというとそんなことはなく、しばらく、ただぼんやりと眺めていただけである。
 56個の丸型端子を捨てるつもりのシミュレーションも、そんなメンドクサいことをする気にはならず、ただ、箱の上でとぐろを巻いていた配線を外に出し、端子箱の底が見えるようにしたところ、何とかなりそうな気がした…というわけだ。
 この作業担当者が、事前に大言壮

語するくせに、やることはただのメンドクサがりやのオヤジと変わらないのは、おつきあいの長い方々なら先刻ご承知のとおりである(笑)。
 しかし、ぼんやり眺めているだけでは何も進まないと気づき(笑)、土日の2日間で結線を終えようという無謀な作戦をたて、いきなり、56本の配線を片っ端から結線し始めた。
 実体配線図も、今回はなし。配線が56本なのに対し端子台のネジ数は60だし、1カ所に2本留めるところもあるだろうから、端子の行き場がなくて困ることはないはずだ。メカもの(例えばリンク機構)などとは異なり、つながってさえいれば、途中で曲がっていようが遠まわりしよ

うが、電気は流れてくれる。まったくありがたい特性である(笑)。
 とはいえ、デタラメにやって、あとで困るのは自分だ。そこで、同じところから入ってきて同じところに出ていく配線をグループ化し、なるべく近い端子に並べることにした。
 さらに、行き先別に、丸型端子の根元にかぶせる熱収縮チューブの色を変え、どこから来ている線なのかが一目でわかるようにした。黄色が継電器箱、赤がテールライト、青がイグナイター、白がシート下に並んだSSR、緑がTPS…といった要領だ。
 …と、エラそうに書いているくせに、そうと決める前に取りつけた端子があったり、色分けを間違ったり
複数個の丸穴があいたケーブルグランドのゴムシールに切れ目を入れ、丸型端子つきの配線でも脱着できるように加工した。ギリギリまで端子台を寄せるため、底面に取りつけたケーブルグランドの固定用ナットと干渉する部分をヤスリで削り落とした。グループ化した配線はビニールチューブに通し、バラけるのを防止。被覆剥がしにはストレートな刃の小型ニッパを使用。
して、必ずしも決めたとおりに出来ていないのは、お約束である(笑)。
 あとは、ただひたすら被覆を剥がし、丸型端子を圧着し、熱収縮チュ
ーブを収縮させ、端子台にネジ留めする…という単純作業を56回繰り返せばよいはずなのに、初日は15本、2日目は20本。土日の2日間合わせて35本しか結線できなかった。
 結線の途中、1本につき「あっ」が1.5回、 「チェッ」(舌打ち)が1回、 「う〜ん」が0.5回くらいあ
った。それぞれ、端子を留める非磁性体のステンレスビスを落とした、それをピンセットで拾う途中でまた落とした、2回続けて同じ失敗をした…ときの擬音である(笑)。
 そして2日目には、思わず「ガチ

ョーン」と叫びたくなる“ケーブルグランド入れ替え事件”が起きた。点火時期検出用ピックアップコイルからの2本の配線が思っていたほど長くなく、端子箱左側面に上向きに取りつけていたケーブルグランドを通すと長さが足りず、かといって下向きにするとフレームに干渉するので、前後を入れ替えたのだ。
 入れ替えるためには、すでに通した継電器箱からの7芯のキャブタイヤ(先端にはすでに丸型端子がついている)を抜かねばならず、それが発覚したときの声が「ガチョーン」だったというわけである(笑)。
 通すケーブルグランドの位置が変われば、当然、キャブタイヤの長さも変えなければならない。今回の場

合、継電器箱〜端子箱間のキャブタイヤは、端子箱左側面の前寄り→後ろ寄りの変更となり、本来なら1cmほど伸ばさなければならない。
 しかし、これに関しては“そういうこともあるかもしれない”と、目につかないところに10cm程度の“たるみ”を設けていたので、余裕で対応できた。パッツンパッツンだったら引き直さなければならず、それはしたくないと考えていたメンドクサがり屋の面目躍如である(笑)。
 それはともかく、この「ガチョーン」の一件により、将来必要になるであろう“取り外し”がシミュレートでき、丸型端子を切り落とさなくてもそれができるとわかったのは予想外の収穫だった(苦笑)。
初日、10本目あたりの結線をしているところ。これを見て、56本でも充分入ると確信。案ずるより生むが易し…である。既製品のキャブタイヤでは芯線の色分けが思いどおりにいかず、テスターで確かめてはラベルを貼りつけ、間違いを防止。「ガチョーン」のシーン。この写真のように右のケーブルグランドを下に向けてもダメだったので、あとで左のを下向きにした。


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY