XJ900の爽快チューン
2011年2月8日 - 「たいそうなやっちゃ」と言われても、これでいきます。第3作!   
     
第2作と同方式ながら“しっかり感”が増した第3作。華奢な感じの第2作と比べて“たいそうなやっちゃ”感なきにしもあらず。アングルで作ったサブアームの縦の面を大きく残し、前方からの異物の直撃防止ガードとした。目立たぬように黒色にしたい。
 第2作は、近接スイッチ本体と鉄片の位置を除き、かなり気に入っていた。そこで第3作では、できるだけ第2作の構造を踏襲、パーツを流用するつもりで製作にかかった。
 ところが、作りはじめると、第1作/第2作のときにはメンドクサくてスルーしていたことが気になりだした。プロテクションと再現性である。飛び石/昆虫/雨水/作業者の手や工具などの、少なくとも直撃だけは避けたいし、分解した後の再組

み立てでは、容易に元の位置関係を再現できるようにしておきたい。
 …というわけで、浮動支持のサブアームを使うという方式と、スペーサー&ワッシャを流用したのみで、近接スイッチ本体のマウントプレート/サブアーム/鉄片と鉄片のガイドプレートの4点は再制作した。
 第3作の“かなめ”は、近接スイ
ッチ本体の検出面を下向きにマウントし、その下側で鉄片が検出面に平行に動くようにしたことである。

 これにより、グリップラバーに当たるほどレバーを握っても鉄片が近接スイッチ本体に接触する恐れはなく、安心して握れるようになった。
 また、鉄片の先端を斜めにカット(PIVOT Aを通るラインで)すれば、磁束変化の立ち上がりを急峻にすることができ、近接スイッチの安定動作に寄与するのではないかと考え、斜めカットを採用。この材料には、探し回ったあげく、リードバルブの押さえ板(1.5mm厚)を使用した。
検出面を下向きに取りつけたので、アングルの縦の面を位置決めに利用可。皿ネジの頭の高さは2mm以下だった。鉄片を取りつける部分は、下側のガードを兼ねて、2mm厚のチャンネルで製作。1.5mm厚の鉄片にM3のタップを立てた。
 第3作で、ほぼ狙いどおりの物ができた。作動をチェックしてみたところ、レバーのガタの範囲で点灯するようなことはなく、しかし、握ればブレーキが効きはじめる前に点灯し、指を離せば、応差をほとんど感じさせることなく消灯する。
 試しに、レバーを放した状態でハンドルの端をガンガン叩いて振動させてみても、誤って点灯するようなことはなかった。ただ、鉄片をガードするアーム後端あたりの上下動が

気になるので、アームのピボット部のスラスト隙間を詰めたり、鉄片を常に一定方向に寄せておく(検出面と鉄片の隙間を一定に保つ)ようなシカケが必要かもしれない。
 細部の改良は今後も続行するとして、とりあえず、これにていったんフロントの近接スイッチ設置作業は終了し、あとは配線である。
 実は、近接スイッチからのリード線をどうするか、まだ決まっていない(笑)。リアのように、そのまま端

子箱に引き込むわけにはいかないので、どこかで接続しなければならない。その“どこか”を、近接スイッチ〜ハンドルスイッチ間(外部)にするか、スイッチボックス内にするか、あるいはハンドルポスト間に設けたハンドルスイッチ用端子台まで引っ張るか、現在思案中である。
 せっかく近接スイッチ本体がIP67
なのだから、それとナット1個で外せる利点を生かし、内部のどこかにスペースを見つけたいところだ。
下への張り出しが大きくなるのは止むを得ず、マイクロスイッチより大きいかもしれないが、耐久・耐水性は、こっちが上だろう。イモネジの上にあるM6ネジ穴は元の機械式スイッチ取りつけ用。目障りに飛び出したスイッチがなくなっただけでも嬉しい。


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