RACERS第2号の取材以来、約1年ぶりにヤマハCP(コミュニケーションプラザ)にやってきた。今回の取材対象車は、エディ・ローソン時代のYZR500。1985/87/88モデル(OW81 /86/98)の3車である。 これら3車の中で…というよりも1973〜2002の30年にわたるYZR500の歴史の中で、のちのYZR500だけでなく、ライバルも含めて最も大きな影響を与えたOW81が次号RACERS(11月24日発売)のハイライトのひとつ。 1985年のフルモデルチェンジで登場したOW81以後のYZR500は、最終型2002年モデル(OWL9)に至るまでマイナーチェンジの繰り返しだったと |
| 言って過言ではない。 トップレーシングの世界で、18年間の長きにわたって使い続けられた “クランクケースリードバルブ・相互逆回転2軸クランク・V型4気筒” のルーツとなったOW81とは、どのようにして生まれたどんなマシンだったのか。そのあたりを、現存するマシンの写真と、当時の技術者の方々の証言をもとに記事にしたい。 今回のヤマハCPでの撮影は、初日にOW81、2日目にOW86と98という予定で進んでいた。が、RACERSの取材に極めて協力的なヤマハの方々と、前回にも増して図々しい取材陣の思惑が交錯して、OW81/86/98の3車 |
| の置き撮りに留まらず、まさか撮れるとは思っていなかったパーツの単体写真なども撮影できた。 それらの写真をもとに、どういうページ構成にするかは、まだ決まっていない。しかし、ただ3車の写真を並べる従来のようなレイアウトではなく、OW81の先進性を振り返りつつ、それがどのように改良されてい ったかが一目でわかるような構成にすべく、編集長と交渉中である。 3日目には、当時の技術者の方々へのインタビュー(暴露大会)も予定されており、興味の尽きない取材ツアーとなった。11月24日発売の次号RACERSにご期待いただきたい。 |