XJ900の爽快チューン
2010年8月27日 - ハンドルスイッチはソリッドステートリレーの制御用に(その1)   
     
STDの左ハンドルスイッチ。セルフキャンセル機構のため、同じ外観の他機種の物より内部は複雑だが、今回単純化する。配線を外したスイッチを清掃の後に仮組み。使用予定のφ4.7のケーブルだとゴソゴソになるので、どうクランプするかが課題。
あとで配線の色分けを見るためのメモ代わりに撮った写真。デジカメの常用により、整備中のメモ代わりカットが増えた。
配線を外した4種類のスイッチ。左からホーン/ウインカー/パッシング/ディマーの順。赤色部分の退色以外に問題なし。
この機会に、個々のスイッチも分解して清掃した。荒れやすいホーンスイッチの接点は、リレーのおかげでノントラブルだった。
 タイトルどおり、今回の大改造の主目的は、 SSR(ソリッドステートリレー)を用い、電装系の配線を制御側(SSRの入力側)と負荷側(SSRの出力側)に分けることである。
 その狙いは、ハンドルスイッチをはじめとする各種のスイッチやコネクター類の焼損/消耗/接触不良などを防ぎ、ケーブルのサイズを最適化することによって車体各部を通る配線類をすっきり整理すること。
 以前から、ヘッドライト球への電力供給に、配線の引き回しと3カ所のスイッチ(メイン/ライト/ディマー)と2カ所のヒューズ(メイン/ライト)による電圧降下を避けるべく、ハイ/ローそれぞれにリレー

を用いたり、ベルリンガーのマスタ
ーシリンダーに標準装備されているストップランプスイッチの接点容量不足によるトラブル対策としてスト
ップランプへの給電にリレーを使ったり、ホーンスイッチ〜ホーン間にも同様な理由でリレーをかませるなどしてきた改造の発展型といえる。
 今回、機械式(マグネット式)リレーではなく SSRを使おうと決めたのは、 SSRは無接点だから接点がらみのトラブルがないこと、入力電流が10〜50mAと小さく制御側の配線を細くできること、作動音がウルサくないこと(従来はブレーキをかけるたびにシート下からカチカチと音が聞こえていた)などである。

 で、ヘッドライト/テールライトまわりの負荷側配線作業が一段落したので、いよいよハンドルスイッチ/メインスイッチ/ストップランプスイッチなど制御側の配線作業にとりかかったというわけだ。
 手始めに、最もメンドクサそうな左ハンドルスイッチを分解し、4つのスイッチに接続された配線のハンダづけを外し、清掃の後に組み立てて、ワイヤリングを検討した。
 が、ここで思わぬ失敗が判明。すでに買っていた軟質ビニールシールドケーブルが、6芯では足りず7芯必要なことがわかったのだ。通販サイトで調べると7芯はなく、8芯を注文したところで作業中断である。
注文の翌日に“配線コム”から届いたH4KF-AMPメスカプラと旗型端子のセット(420円)。純正よりもよく考えられた製品だ。ハイビームインジケーターへの配線が分岐する純正のソケット。3本の配線の向きがバラバラで、美しく束ねることができない。
3個の旗型端子を圧着し、収縮チューブに通した3本の線の端に丸型端子を取りつけて完成したヘッドライト用サブハーネス。完成したソケットをH4バルブの足に装着したところ。幅は純正よりも少々大きいが、高さは同等で底突きの心配もなさそうだ。
 昨日注文した旗型端子とソケットのセットが届いたので、さっそくヘ
ッドライトへの給電サブハーネスを作った。純正のソケットと比べると3本の配線の出る方向を揃えるなどの細かな配慮を感じさせる製品だ。
 もとのワイヤーハーネスから切り取った純正色(黄/緑/黒)の線に旗型端子を圧着してソケットに差し込み、バラけるのを防ぐために収縮チューブに通し、逆の端に丸型端子を圧着すればサブハーネスは完成。

 ソケットを交換したので、念のため、ソケットを取りつけたヘッドライトをライトケースに装着し、底部のクリアランスを確認したところ、まったく問題なし。ソケットの後端面とヘッドライトケース底面の間には、まだ10mmほど隙間がある。これなら余裕で、昨日書いた配線+端子台の保護カバーを設置できそうだ。
 今日は、ヘッドライト球用のソケ
ットの他にも、いろんなパーツが届いた。オヤイデ電気からはプラグコ

ードの材料にする高圧ケーブルと導電性メッシュチューブ、そしてヤフオクの出品者からはBMW K100RS用のイグニッションコイル+プラグコード+プラグキャップの4気筒分セットである。使うのはプラグキャップだけなので、イグニッションコイルはいずれ処分する予定。全部で1000円だから、1個2500円以上の新品を4個買うよりうんとお得だ。これを使
って何を作るのかは、お読みの方々のご想像にお任せしたい(笑)。
正面から撮った写真ばかりだったので、今回は斜めから撮った。端子台の傾斜配置はソケットとラバーブーツを避けるためだ。点検用と化した穴から覗いたヘッドライトケース底部。縦方向には10mm/横方向には5mm程度の隙間があり、安心した。
切り売りのプラグコードに使いたい物がなく、高圧ケーブルを使用。シールドメッシュは、芯材に錫メッキ銅箔を巻きつけた物。カワサキZ1やベスパなどでも見かけたのと同様な鉄製プラグキャップ。“西”ドイツ製との刻印が時代を感じさせる(笑)。


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