2009年10月4日 - エンジンオイル交換とキャブセッティングのついでに点検と掃除 |
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| ない5811kmでオイル交換をしようと思ったのは、シフトフィーリングや定常走行時の振動の感じが、前回の10000kmあたりと似て、 わずかに上質感を欠いてきたからである。 おまけに今回は、 8月14日にサーキット走行会に参加し、 135分間とはいえ、ふだんはほとんど使わない7500rpm以上を多用し、 各ギアでレ ッドゾーン入り口の 9500rpmまで引 っ張る…という走りをしたあとだから、充分長持ちしたといえる。 いや、5811kmも無交換・無補充で走れれば、本来は“驚異的”と言うべきだ。にもかかわらず“充分”で済ませてしまうあたりに、アッシュのFSEという100%エステル化学合成オイルが持つ、常識を覆す耐久性の高さが現われている。 今回入れるのも前回と同じ、 FSE MOTO-SPEC 10W-50。冬支度だからといって粘度を変えたりはしない。広い温度レンジに適合させるためのマルチグレードなのだから、当たり前のこと。おまけにこのFSE 10W-50というオイルは、製造元社長の話では10W-40や15W-50よりも流動性(動粘度とは別の指標である点に注意が必要)を高める設計をしているとのことで、10W-40や15W-50よりも、乗っていて軟らかい感じがするという私の体感とも合っている。 |
10月10〜11日にかけて、長野県辰野町の“しだれ栗・森林公園”で行われるクラブXVの全国オフ会に、今年もまた参加させてもらえることになったので、寒冷地へのツーリングに合わせて冬支度にとりかかった。 去年より1カ月早いとはいえ、このあたりでオイルクーラーに目張りをし、キャブレターを春秋用(酷暑期と厳寒期を除く)にセッティングし、エンジンオイルの交換をしておけば、心地よくツーリングした後、少なくとも今年一杯はそのままの状 |
| 態で走りきれるに違いない。 仕事が忙しい時期なので、効率良く作業すべく、排気系パーツを外した後、すぐにドレンボルトを緩め、オイルを排出しながらキャブレターの取り外しにかかる。キャブ外しの途中でオイルパンやオイルフィルタ ーを外し、キャブのセッティングと掃除をしていれば、それが終わる頃にはエンジンオイルもきれいに抜けているはずである。 前回は 10043kmというロングランだったのに、今回、その6割に満た |
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キャブセッティングのほうは、これまでのデータに基づき、パイロットジェットを1ランク大きい17.5番に交換し、ジェットニードルのクリ ップ位置を1段低く(ニードルをクリップ溝の1段ぶん高くセットし、ニードルジェットとの隙間を拡大することにより、負圧ピストンの同一開度におけるガソリンを増量)しただけである。厳冬期にニードルジェ ットを1ランク太い物に交換するまでの間は、これでいけるはず。 パイロットジェット交換のために久しぶりに4連キャブを外したついでに、各部の点検と掃除をした。パイロットスクリュー先端に付着したカーボンの除去、フロートピンの点検と掃除、フロートバルブシートの奥にあるネットの点検などである。 いずれも、いつもと変わらない汚れ方であり、とくに異常はなかったので、パイロットスクリューの針状部分はガソリンをつけた指先で擦るだけで汚れを落とし、フロートピンはガソリンをつけたウエスでゴシゴシ磨き、異物の付着のなかったフロ ートバルブシート奥のネットは何もせずにそのまま組みつけた。 パイロットスクリューの軸部とネジ部(先端の針状部分を除く)とフロートバルブシートのOリングには薄くシリコングリスを塗っている。 |
| 前者はスプリングの奥に入るOリングの保護/調整時のスムーズな動き/防錆など、後者はOリングの保護(シール性維持)が狙いである。 キャブセッティングと点検・掃除が終わったところで、新しいオイルを注入する前に、オイルポンプを外して分解し、ローターを点検した。 前回のオイル交換時に多数の傷を発見し、新品同様のローターに交換したばかりだから、今回は要点検である。点検の結果には、もちろん何の問題もなく、ストレーナーにもまっ |
| たく異物は付着しておらず、安心して元どおりに組み立てた。 当初の予定では、このあとすぐにオイルを注入し、1日で冬支度を終えるはずだったのに“そういえば、ここのところしばらくバルブクリアランスの点検・調整をしてなかったよなあ…”と思い出し、よい機会なのでやってみることにした。前回の調整後、 14カ月/18000km経過しているから、必要はなくてもやっておけば、この先数万km、安心して走ることができるではないか。 |
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