2008年5月24日 - 振動対策のためのキャブセッティング中間報告 |
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| 1-2----というのは、 1の180度後に2が排気し、2の540度後に1が排気しているわけで、1と2が同じ条件で排気している(1の排気時と2の排気時の管内の状態が同じ)とは考えにくい。 1の排気流速によって管内圧力が低下したところで排気行程に入る2のほうが、1よりも排気効率が良さそうな気がする。気がするだけで確証はない。思い違いかもしれぬ。 だが、もしそうだとすれば、集合部の形状を見てもらえばわかるように、流路がスムーズな1を先にし、2をあとにするのが合理的だ。逆にすると1の排気効率ばかり高まり、2との差が大きくなるのではないだろうか。1-3-4-2ではなく1-2-4-3であるのは、排気効率の差を大きくしすぎないためかもしれない。 ここまでの話は連通管の効果を無視しているが、その効果は1が2に与える効果よりは小さく、有効に働く帯域幅も狭いような気がする。 心もとない仮説であはるが、とにかく、これに従って、#1&#4気筒のキャブセッティングを薄く、#2&#3気筒を濃くしてみた。最初はパイロ |
| ットスクリューの戻し量にだけ差をつけていたが、効果がありそうな気がしたのでニードルジェット(メインノズル)も変えてみた。#1&#4をP-0、#2&#3をP-6に、つまり、内径で100分の3mm、#2&#3を大きく(濃く)した。そして試乗してみた。 スタートしてすぐ、あまりの気持ちよさに感動した。おお、ついに振動を制覇したぞ…と、有頂天になりそうだった。ところが、時間が経つにつれて、また例の微振動が出てきた。試しに、家の近所の山道を攻めてみたところ、走れば走るほどヒドくなってきた。攻めるのをやめても振動は消えない。が、注意深く感知すると、昨日までとは少々違う。発生回転域が高まり、範囲が狭く、振幅が大きく、周波数が高く、波形がスムーズになっているようだ。 スタート後しばらくしてから出、時間とともにヒドくなるのは、温度の上昇と関係があるのではないだろうか。混合気の燃焼状態、排気の流れやすさ、圧力波の伝播速度などの変化や、油温の上昇による制振性の低下あたりが怪しそうだ。 |
上の写真は XJ900の排気管集合部分である。#1と#2、#3と#4が先に集合し、その後方に連通管がある。燃焼順序は1-2-4-3。 マフラーのテールエンドに手を当ててみると、左左右右の順に脈動のピークがあるのがはっきりわかる。片手だと^^--^^--のリズムで手のひらが圧迫される。 恥ずかしながら私は、ほんの数日前まで、自分のバイクの燃焼順序は1-3-4-2だと思っていた。1-3-4-2というのは、1-3-4-2-1-3-4-2-…と続くわけであり、 2-1-3-4と書いても間違いではない。 これと1-2-4-3の違いは、例えば左側の2気筒について考えると、1-2----と2-1----の違い。右側なら4-3----と3-4----の違いということになる。 |
セッティング項目 | Fuel Level | Main Jet | Needle Jet Holder | Main Nozzle | Jet Needle | J.N. Clip Pos. | Diaph. Spring | Pilot Air Jet | Pilot Jet | P.S. Turns Out | この前の個人的ベスト | -3mm | 115 | 5EA-10 | P-0 | 5DL39 | 4 | STD | 120 | 17.5 | 1.375 | 今日の途中経過 | #1/4 #2/3 | -1mm | 115 | 5EA-10 | P-0 P-6 | 5DL39 | 3 | 4r cut | 120 | 15 | 1.5 1.75 | 油面(フューエルレベル)は、見直しの途中で、とりあえずSTD-1mmに高めた。負圧ピストンは、STDよりも大きくしていた底部の2個のサクションホールを1個だけ塞ぎ、それと同時にスプリングを4巻きカットしたものに戻した。 |
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